2010年3月4日木曜日

石川太郎日記 「崩し方」と「タイミング」

こんにちは、石川太郎です。   
バンクーバーでオリンピックが行われましたが、
ハーフパイプの國母選手の言動が取り沙汰されました。
先日、ちょっと時間をとって私なりに考えて出した結論があるので、今日はそれを書きます。
結論は二つあって、一つは「崩し方」で、もう一つは、「タイミング (場面)」です。
一つ目の「崩し方」ですが、「崩す」ためには、もともとが固まっていなければなりません。
「こなす」と言ってもいいと思います。「着こなす」 「使いこなす」などと使います。
「崩す」も「こなす」も「バラバラになる」という意味を持っています。  
新明解で調べてみると 「こなす」(もと、土などのかたまりを砕いて細かくする意)
1.食べたものが胃の中でよく消化できるようにする。
2.技芸などをすっかり身につけて無理なく扱う。とありました。 
語源は「こなにする」なのですね。
ハーモニカでも、元の曲が分かっていないと、うまく吹きこなすことはできません。
噛み砕いて理解し、自分のものにすることです。
二つ目の「タイミング(場面)」ですが、どんなにすぐれたものでも、
タイミングが悪いと受け入れられません。これを「やぼ」と言います。
「やぼ」も調べてみました。 
「やぼ」
1.世間の実情や人情の機微などにうとくて、
その場に応じた適切な対応ができないこと(人、様子)。
國母選手の場合は、まさにこれです。 
あの服装は、着崩し方が極めておかしかったかと言うと、そうではありません。
街でよく見かける装いです。問題はタイミング(場面)だったのです。 
辞書の言葉で言うとおり「その場に応じた適切な対応が出来なかった」のです。
不適切な場面でギャグを言って、周囲に受け入れられなかったことを
「(ギャグが)滑った」と言いますが、國母選手の場合は、試合の前から滑っていたのでした。  
もう一つ、新明解を読んでいて気がついたことがありました。
「崩す」という言葉です。
辞書には「今まで保たれていた秩序を無くし、部分的にばらばらにしたり、壊したりする」
とありました。
「崩す」とは単純に「物が転がり落ちる」とう物理現象ではなく、
「秩序の喪失」を意味していたのです。 
だから「ガケ崩れ」の意味は、結果的な物理現象ではなく、
それを引き起こした「秩序の喪失」(土の粘性と重力の秩序の喪失)を意味していたのです。   世の中は、新たな秩序を求めています。そのためには崩すことが必要ですが、
タイミングが重要です。皆さん、「やぼ」はやめましょう。 

毎月、太郎さんらしい味わいのある文章です。楽しく読ませていただいています。
國母選手の着こなしを渋谷ギャルが評価するとテレビでやっていました。
腰パンはOKですが、シャツを出すのはNGの評価でした。(ふーんという感じです(゜_゜))

「ガケ崩れ」の深い意味も知りました。年齢を重ねるとお肌が「ガケ崩れ」と表現されますが
表面的な事だけでなく、細胞秩序の喪失ととても納得出来ました。
表面のお化粧品でのお手入れも大事と思いますが、
細胞を作る蛋白質やビタミン・ミネラルといったバランスのよい食事
代謝を良くする運動や睡眠、そしてストレスのない、楽しいという心の状態
秩序を喪失させない日々の積み重ねであると再確認しました(話が飛びすぎでしょうか?(^^♪)(き)

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