2009年12月1日火曜日

◆石川太郎日記◆「石川酒造の創業」

こんにちは、石川太郎です。  
部屋の掃除をしていたら、多満自慢の昔のパンフレットが出てきました。 
子供のころに見た記憶があので、35年ほど前のものでしょう。
そこには、 「石川酒造の酒造りの歴史は150年」と書いてありました。
今、手元に 現在のパンフレットがあります。
そこには「石川酒造の歴史は、文久3年 (1863年)に始まり・・・」と書いてあります。
1863年は今から 146年前です。変な話です。   
石川家の歴史の調査は、当時、敦賀女子短期大学教授、国税庁税務大学 
校租税資料室研究調査員であった多仁照彦先生を中心に、
昭和58年 (1983年)6月26日よりはじまり、「石川酒造文書」(全九巻)が出版されました。
第一巻の印刷は、昭和60年10月10日 調査が進むにつれて、様々な資料が発見され、
石川酒造の創業についても徐々に明らかになってきました。
創業文久三年、と前述しましたが、正確には、出てきた資料の中で最も古いものが
文久三年だったので、創業を文久三年としましたのです。 
ビールについても同様で、当初は明治19年創業と伝承されていましたが、 
正確には下記のとおりです。
 石川酒造ビール製造の歴史の詳細   
1.明治20年(1887年)7月ビール醸造場の建設に着手   
2.同年10月銀座二丁目の横井商店より、ビール煮沸釜を購入   
3.同月「日本麦酒」の登録出願、翌年7月登録終了   
4.同年11月東京芝区田町六丁目に住む、池田清三郎をビール杜氏として採用   
5.明治21年2月5日ビール醸造着手   
6.同3月大瓶5870本、小瓶2000本を購入   
7.同年5月27日出荷   
8.同年6月1日発売開始  
というわけで、両者とも事実と異なる表記であるが、石川酒造の創業に関しては、
「正確には、分かっていないのだから、少し古めにしておこう」と いったところで、
いわゆるサバ読みです。ビールに関しては、勘違いである。 
いずれにしても、どうやら意識的に嘘をついていたわけではないようではあるので、
良心はとがめない。  
しかし、世の中には、意識的に嘘をついている場合が多いようである。
都合で事実を伝えないことも多い。テレビも新聞も、政府の発表も。皆さんも、お気を付けください。  最近僕は、歴史の教科書も、辞書も、読んでみて「ほんとかな~」と思うことがあります。
どんな辞書だって、それはもちろん、新明解国語辞典です。 
だからあの辞書は、日本で一番売れている辞書なのですね。 

0 件のコメント: